2017年09月04日

人生案内2017


元ネタは読売新聞、2017年6月某日の相談。「本家」の呑気さとは立場を異にしたセカンドオピニオン。



日々退屈 価値のない人生

30代の主婦。夫と2人暮らしです。退屈で価値のない人生を送っています。

スーパーに行ったり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったりして、寝るだけの日々です。昔から時間に追われることが苦手な私が、時間を持て余しています。趣味はありますが、それすら面倒になってきました。

これといった目標もありません。息が止まるその日まで生きるのみという感じです。せっかくこの世に産んでもらったのに、親に申し訳ない気持ちです。

周りからは、こんな陰気くさい考えを持っているとは思われないでしょう。外見で困ったことはなく、おしゃれも好きですから。

夜になると、気持ちが少し楽になります。やっと1日が終わるからです。「明けない夜はない」などと言いますが、このまま明けなくてもいいのだけれどと思ってしまいます。努力は裏切らないと聞きますが、無駄な努力はあると思います。(山口・N子)



この世には今日明日を必死な思いをして生きている人たちが大勢います。日々の退屈でお悩みと。あるいは悩みのないことが悩み? まったく同情できませんね。

人生において、幸せとか喜びとか充実とか、そうした時間はほんの一瞬に過ぎません。

「ニハチの法則」をご存知でしょうか。「総価値の80%は、20%の項目から生まれる」。これを幸せに当てはめると、「幸せの80%は、人生の20%で経験する」。普段していることの大半は価値が低いという仮説に行き着きます。80%の無為な時間をやり過ごすこともまた人生の営みなのです。

夫や家族に幸せを求めているふうでもない。友人との付き合いもおそらく空疎なものなのでしょう。

何か仕事にでも就いたらと勧めたところで、あれこれ不平不満を募らせ、ろくに勤まるとも思えません。

けれどそうした場所には何かしら「出会い」がある。恋の一つでもしようものなら、今までの私の悩みや苦しみは一体何だったのかしらとなる。しばらくは幸せな気分に浸れることでしょう。それが本当の幸せにつながるかどうかは分かりかねます。(原田浩光・プランナー)
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2017年08月07日

似て非なる セレクション



似て非なる。あんみつと壇蜜。
あんみつは、甘味なるお茶の友。
壇蜜は、甘美なるお茶の間の友。

妻がたまには作れと。久々の割には。(2013年9月)


似て非なる。とっくりとぽっくり。
とっくりは、燗酒(かんざけ)がよく似合う。
ぽっくりは、簪(かんざし)がよく似合う。

行く秋やしみじみと聴く旅の宿(2013年11月)


似て非なる。マッコリと*まりもっこり。
マッコリは、しつこいとアルハラを疑われる。
まりもっこりは、しつこいとセクハラを疑われる。

*北海道のマスコットキャラクター(2013年11月)


似て非なる。アベノミクスとあべのハルカス。
アベノミクスは、三本の矢。
あべのハルカスは、三段の塔。

電王戦@あべのハルカス。人間が一矢を報いる。(2014年3月)


似て非なる。安来節と松木節。
安来節は、アマがプロのような滑稽で笑わせる。
松木節は、プロがアマのような滑稽で笑われる。

応援解説・松木安太郎。今や立派なお座敷芸。(2015年1月)


似て非なる。アパマンとアンパンマン。
アパマンは、敷金や礼金がつく。
アンパンマンは、バイキンやドキンをどつく。

正しくは(ひらがなで)「ばいきんまん」らしい。(2015年2月)


似て非なる。サックスとソックス。
サックスは、吹いて鳴らす。
ソックスは、履いて慣らす。

古典かもしれません。(2015年4月)
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2017年07月03日

カレコレ3.0


メーカー品50食全国都道府県50食に続く第3弾。地元神奈川県にゆかりのある品を集めた。

200g・500円が目安。ホテルやレストランの高級品、葉山牛や三崎まぐろなどの高級食材は、自ずと除かれる。それでも50品揃ったのは、「よこすか海軍カレー」によるところが大きい。(全体の3分の1ほどを占めた)

海軍カレーは昔ながらの素朴なレシピと味わい。採点に差がついたが、もう一度(例えば同時に)食べ比べたら、また違った結果になるかもしれない。

上位の商品は、どれも具材にインパクトがあった。



第3カテゴリ【神奈川県/500】

順位 商品名|メーカー名|総合評価
内容量(g)|エネルギー(kcal)|購入価格(円)
ルー|具|個性|その他|合計|コメント

第1位 サザンカレー 骨付チキン|湘南ちがさき屋十大|77.99
220|N/A|453
7|9|8|0|24|鶏肉◎。バランスもいい

第2位 国内産やまと豚もつカレー 中辛|フリーデン|76.30
200|232|324
8|7|8|0|23|ルーはかなりスパイシー

第3位 やまと豚 やわらか豚軟骨と根菜のカレー 中辛|フリーデン|75.85
220|306|380
6|9|8|0|23|豚軟骨はボリューム満点

第4位 足柄牛カレー 中辛|門屋食肉商事|75.08
200|306|389
7|9|7|0|23|ルー濃いめ。牛肉◎

第5位 魚藍亭 よこすか開国ペリーカレー|ヤチヨ|74.76
200|285|411
8|7|8|0|23|香りはかなりスパイシー

第6位 お肉屋さんのよこすか海軍カレー 中辛|横須賀食肉事業協同組合|74.63
200|375|420
8|8|7|0|23|牛肉◎。バランスもいい

第7位 ビーフカレー 中辛|宮代商店|74.35
200|375|442
7|9|8|-1|23|牛肉◎。後味スパイシー

第8位 グリーンカリィー Hot|肉の石川|73.98
200|N/A|475
8|7|8|0|23|辛さも風味も期待以上

第9位 野菜カレー|チャヤマクロビオティックス|73.60
200|148|514
8|7|8|0|23|甘め。工夫されている

第10位 よこすか海軍カレー ネイビーブルー|調味商事|72.94
180|N/A|540
9|7|7|0|23|ルー◎。香り、コクとも

カレコレ3.0.png
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2017年06月05日

句集2016 謎の数字


凧名人の坊なれど不器用で

十頭身の佐保姫のアタックよ

遠足子都こんぶに群がりて

深爪のまた同じ指春愁

蕗のたう御酌ではぐらかす女将

梅干すや脳のじんわり縮むらし

おづおづとつなぐ手に汗ありにけり

並べられ較べられけりさくらんぼ

人の子を叱らぬ大人苺摘

ぐらつける奥歯に茄子の煮浸しよ

襟足をくすぐるものの秋めけり

八月尽今日もカツオの口達者

秋寒や古きレコード買ひ戻す

秋深しソファーの窪みまだ消えず

看板に謎の数字や秋日和

初冬のワセリン指をはね返す

冬の朝道に穴ぼこ現るる

旧道に部活の声や山眠る

寒鰤でもと誘はれて空港へ

年忘れ傷さへ突き合へる仲
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2017年05月01日

酒蓋集めの記憶


酒蓋(さけぶた・日本酒の王冠)集めが流行った。小学2年、大阪万博の頃だったと思う。

コルクの栓を切り取り、円盤状に。自分の蓋で相手の蓋を弾き、裏返しにできたら相手から一枚ゲットできる。

対戦用の強い蓋を作るために、傷をつけたり、凹ませたり。縁がギザギザの銘柄(「白雪」だったかな)が重宝されたりした。

興味は自ずと蓋の収集へと向かう。誰も知らない、見たこともない銘柄を探して回った。

夏休み、帰省先(母の実家・愛知県)での酒屋巡りは、連日お宝との遭遇に歓喜した。(勝手に盗ってごめんなさい)

いわゆるブランドやデザインへの興味や理解のきっかけにもなった。同年代のコレクターなら、誰もが「剣菱」の格好よさにシビれたことだろう。

けれどそうした熱情もほどなく冷めてしまう。栓がコルクからプラスチックへと変わる過渡期だったのである。これ、遊びにくいことこの上ない。

200くらいあったお宝もあっさりと処分してしまった。モノへの執着は昔から希薄だったらしい。

無意味や無価値と思えるものをひたすらに集める。傍に置き、眺めては悦に入る。物品を賭けて戦う。勝つための策を凝らす。

実に男の性に満ちたふるまいである。あの頃が私の男らしさのピークだったかもしれない。
posted by hiro at 05:00| Comment(0) | エッセイ5 | 更新情報をチェックする