2017年06月05日

句集2016 謎の数字


凧名人の坊なれど不器用で

十頭身の佐保姫のアタックよ

遠足子都こんぶに群がりて

深爪のまた同じ指春愁

蕗のたう御酌ではぐらかす女将

梅干すや脳のじんわり縮むらし

おづおづとつなぐ手に汗ありにけり

並べられ較べられけりさくらんぼ

人の子を叱らぬ大人苺摘

ぐらつける奥歯に茄子の煮浸しよ

襟足をくすぐるものの秋めけり

八月尽今日もカツオの口達者

秋寒や古きレコード買ひ戻す

秋深しソファーの窪みまだ消えず

看板に謎の数字や秋日和

初冬のワセリン指をはね返す

冬の朝道に穴ぼこ現るる

旧道に部活の声や山眠る

寒鰤でもと誘はれて空港へ

年忘れ傷さへ突き合へる仲
posted by hiro at 05:42| Comment(0) | エッセイ5 | 更新情報をチェックする
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