2017年12月04日

あとがき


前項で夢のことを書いた際、昔聞いた夢のお告げを思い出した。こういうとき、ブログは便利ですね。いわく、

人の一生は、生誕1万日で当初の目的に到達する。
けれど2万日にはそれを手放さなければならない(Rebirth)。
こういうのをお告げというのかな。
ちなみに私、今日で生後17,989日。(2012年2月22日の日記)

そしてこの8月、ついに生誕2万日を迎えた。この先は余生か、生まれ変わりか。人生の第3幕、守破離の「離」とでも言えようか。

エッセイを書き始めたのは独立開業した1994年。季刊のニュースレターに連載した。不惑40のときにそれまでの拙稿をまとめ、「FEELIN' GOOD」を上梓した。

知命50で続編を編んだ。その後も細々と続け、この「FEELIN' GOOD 5.0」を書き終えた。昨年10年続けた日記ブログを止めた。このエッセイブログもここらが潮時だろう。

当初は郵便に頼っていた個人メディアは、今日までさまざまに進化していった。フェイスブック、ツイッター、インスタグラム。今や誰もが自らの日常を世に晒している。

皆がやり出すと、もうつまらない。スマホが何だ、LINEがどうした。天の邪鬼は重症化の一途をたどっている。【完】
posted by hiro at 06:00| Comment(0) | エッセイ5 | 更新情報をチェックする

2017年11月06日

この世は夢か


無意識が意識を作り出す。潜在意識で(かくありたい)と思うことが、そのまま実現する。夢は見るものではなく、かなえるもの。どうりで私が大成しないはずだ。

夢は過去のものか、未来のものか。内なるものか、外なるか。その核心に近づきたくて、夢日記を残したこともある。

憧れの人といい仲になった。大切な人を殺めてしまった。夢にはタブーがない。邪魔するものもない。

全編英語の夢を見たことがある。バラードを一曲まるまる作ったことも。あるときは夢の中で、私の知らない業界の、知らない専門用語を猛烈な勢いでまくし立てていた。

夢かうつつか。この世は夢か。いま生きている現実世界は、夢に出てくる摩訶不思議な事柄のほんの一部なのかもしれない。本当は全て知っているのかな。
posted by hiro at 05:16| Comment(0) | エッセイ5 | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

5連リングでホンジャマー


早野凡平の帽子芸。「大正テレビ寄席」で見た覚えがある。10チャンネル、まだNETテレビだった頃。

「ホンジャマー、ホンジャマカ…」と歌いながら、帽子をさまざまに変形させ、キャラクターに扮した。ナポレオン、ローマ法王、鞍馬天狗…。こうした造形は、南京玉すだれや一人あやとりなどにも相通ずる。

その昔、カードリング10個を使う遊びが流行った。リングを2個ずつ5連につなげる(写真)。これらを使い、さまざまな形を作り上げるのだ。

当時を思い出し、いくつかを再現してみた。手指は覚えているものである。もっとあれこれあったかもしれない。ウェブ検索しても上手くヒットしないのが、とても不思議で残念だ。

5連リング.JPG
▲5連リング

体操のお兄さん.JPG
▲体操のお兄さん

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▲カゴ

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▲東京タワー

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▲めがね

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▲カメ

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▲だるま

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▲宇宙ステーション

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▲ケムンパス(時代ですね~)
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2017年09月04日

人生案内2017


元ネタは読売新聞、2017年6月某日の相談。「本家」の呑気さとは立場を異にしたセカンドオピニオン。



日々退屈 価値のない人生

30代の主婦。夫と2人暮らしです。退屈で価値のない人生を送っています。

スーパーに行ったり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったりして、寝るだけの日々です。昔から時間に追われることが苦手な私が、時間を持て余しています。趣味はありますが、それすら面倒になってきました。

これといった目標もありません。息が止まるその日まで生きるのみという感じです。せっかくこの世に産んでもらったのに、親に申し訳ない気持ちです。

周りからは、こんな陰気くさい考えを持っているとは思われないでしょう。外見で困ったことはなく、おしゃれも好きですから。

夜になると、気持ちが少し楽になります。やっと1日が終わるからです。「明けない夜はない」などと言いますが、このまま明けなくてもいいのだけれどと思ってしまいます。努力は裏切らないと聞きますが、無駄な努力はあると思います。(山口・N子)



この世には今日明日を必死な思いをして生きている人たちが大勢います。日々の退屈でお悩みと。あるいは悩みのないことが悩み? まったく同情できませんね。

人生において、幸せとか喜びとか充実とか、そうした時間はほんの一瞬に過ぎません。

「ニハチの法則」をご存知でしょうか。「総価値の80%は、20%の項目から生まれる」。これを幸せに当てはめると、「幸せの80%は、人生の20%で経験する」。普段していることの大半は価値が低いという仮説に行き着きます。80%の無為な時間をやり過ごすこともまた人生の営みなのです。

夫や家族に幸せを求めているふうでもない。友人との付き合いもおそらく空疎なものなのでしょう。

何か仕事にでも就いたらと勧めたところで、あれこれ不平不満を募らせ、ろくに勤まるとも思えません。

けれどそうした場所には何かしら「出会い」がある。恋の一つでもしようものなら、今までの私の悩みや苦しみは一体何だったのかしらとなる。しばらくは幸せな気分に浸れることでしょう。それが本当の幸せにつながるかどうかは分かりかねます。(原田浩光・プランナー)
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2017年08月07日

似て非なる セレクション



似て非なる。あんみつと壇蜜。
あんみつは、甘味なるお茶の友。
壇蜜は、甘美なるお茶の間の友。

妻がたまには作れと。久々の割には。(2013年9月)


似て非なる。とっくりとぽっくり。
とっくりは、燗酒(かんざけ)がよく似合う。
ぽっくりは、簪(かんざし)がよく似合う。

行く秋やしみじみと聴く旅の宿(2013年11月)


似て非なる。マッコリと*まりもっこり。
マッコリは、しつこいとアルハラを疑われる。
まりもっこりは、しつこいとセクハラを疑われる。

*北海道のマスコットキャラクター(2013年11月)


似て非なる。アベノミクスとあべのハルカス。
アベノミクスは、三本の矢。
あべのハルカスは、三段の塔。

電王戦@あべのハルカス。人間が一矢を報いる。(2014年3月)


似て非なる。安来節と松木節。
安来節は、アマがプロのような滑稽で笑わせる。
松木節は、プロがアマのような滑稽で笑われる。

応援解説・松木安太郎。今や立派なお座敷芸。(2015年1月)


似て非なる。アパマンとアンパンマン。
アパマンは、敷金や礼金がつく。
アンパンマンは、バイキンやドキンをどつく。

正しくは(ひらがなで)「ばいきんまん」らしい。(2015年2月)


似て非なる。サックスとソックス。
サックスは、吹いて鳴らす。
ソックスは、履いて慣らす。

古典かもしれません。(2015年4月)
posted by hiro at 05:39| Comment(0) | エッセイ5 | 更新情報をチェックする
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